得度山 灌頂院 切幡寺

第十番

【御詠歌】
欲心をただ一筋に切幡寺
後の世までの障りとぞなる

山麓から本堂まで

約800メートル。333段の石段があり、女厄坂、男厄坂を上り切ると本堂。※画像1

切幡寺大塔

 国指定重要文化財である切幡寺大塔。
 初重と二重の間が方形で、日本唯一の構造様式。豊臣秀頼が秀吉の菩提を弔うため建立、明治6年に大阪の堺にある住吉大社神宮寺から移築し、完成に10年を要した。※画像2

切幡寺の歴史・由来

切幡山の中腹、標高155メートルに境内がある。国指定重要文化財である大塔からの眺望はすばらしく、眼下には吉野川がゆったりと流れ、前方には四国山脈の雄大な山々が連なる。古く、この山麓に機を織る乙女がいた。ここで修法していた弘法大師は、結願の7日目、綻びた僧衣を繕うために布切れを所望された。乙女は、織りかけていた布を惜しげもなく切って差し出した。大師は、この厚意にたいへん感動し、「何か望みはないか」と尋ねた。乙女は、「父は都で薬子の変に関係して島流しとなり、母は身ごもっていたが、男の子が産まれればその子も咎を受ける。どうか女の子が産まれるようにと、清水の観音様に祈願し、やがてこの地に来て産まれたのが私です」といい、「亡き父母に代わり、観音様をつくってお祀りし、わたしも仏門に入って精進したい」と願いを告白した。

大師はつよく心を打たれ、さっそく千手観音像を彫造し、乙女を得度させて灌頂を授けた。乙女はたちまちのうちに即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身した。大師は、このことを時の嵯峨天皇に伝え、天皇の勅願により堂宇を建立して自ら彫った千手観音像を南向きに、また即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられる。得度山、灌頂院、切幡寺それぞれの名称もこうした由縁による。麓は、巡礼用具店などがならぶ門前町となっている。「女人即身成仏の寺」として知られ、七色の光を放つ善女に憧れる女性からの人気が高い。

切幡寺の見どころ

山麓から本堂まで・切幡寺大塔(国重要文化財)・はたきり観音(乙女が即身成仏して観音さんに化身した銅像。右手にハサミ、左手に長い布をもつ。)

切幡寺の年中行事

◇春季初岸中日大法会・・・3月21日(中日)
◇秋季初岸中日大法会・・・9月23日(中日)
◇八大龍王宮秋祭・・・10月(第3土曜日)

第10番札所 得度山 灌頂院 切幡寺 (とくどざん かんじょういん きりはたじ)

宗派:高野山真言宗
本尊:千手観世音菩薩
開基:弘法大師
創建:弘仁年間(810〜824)
真言:おん ばざらたらま きりく

アクセス情報

所在地:〒771-1623 徳島県阿波市市場町切幡字観音129
電話:0883-36-3010
駐車場:下の境内に普通20台 (中・大型は進入不可) 午前7時〜午後5時・無料
宿坊:なし
公式HP:なし

土成インターチェンジから左折して、国道318号を鴨島方面へ進み、県道12号線(鳴門池田線)を市場町方面へ進み切幡変電所を右折すると標識がでているので道なりに進んで行くとたどり着きます。
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