舎心山 常住院 太龍寺

第二十一番

【御詠歌】
太龍の常にすむぞやげに岩屋  
舎心聞持は守護のためなり

舎心嶽

境内から徒歩十五分ぐらい。岩の上にブロンズ製の「求聞持修行大師像」が東向きに坐っている。舎心は「心がとどまる」の意で、大師の気迫を感じさせる。※画像1

ロープウエー

全長2,775メートルで西日本最長。101人乗り、所要時間約10分。※画像2

太龍寺の歴史・由来

「西の高野」とも称される。四国山脈の東南端、標高618メートルの太龍寺山の山頂近くにある。樹齢数百年余の老杉の並木が天空にそびえ、境内には古刹の霊気が漂う。弘法大師が19歳のころ、この深奥の境内から南西約600メートルの「舎心嶽」という岩上で、100日間の虚空蔵求聞持法を修行されたという伝えは、大師が24歳のときの著作『三教指帰』に記されており、よく知られている。虚空蔵求聞持法は、真言を百万遍となえる最も難行とされる修法で、大師青年期の思想形成に大きな影響を及ぼしている。縁起によると延暦12年、桓武天皇(在位781〜86)の勅願により堂塔が建立され、弘法大師が本尊の虚空蔵菩薩像をはじめ諸尊を造像して安置し、開創した。山号は修行地の舎心嶽から、また寺名は修行中の大師を守護した大龍(龍神)にちなんでいる。

皇室や武家の尊信が厚く、平安時代の後期には子院12ヶ寺をもつほどに栄えていた。だが、「天正(1573〜92)の兵火」からは逃れられなかった。また、江戸時代になっても幾たびか罹災し、荒廃の途を余儀なくされているが、その都度ときの藩主の保護をうけ再建されている。仁王門は鎌倉時代の建立で、他の堂塔は江戸時代以降に復興している。四国巡礼者にとって、屈指の難所であったこの山岳寺院にロープウエーが開通したのは平成4年である。徒歩では、中腹の駐車場から坂道を登るのに30分も要していた。1,200年のむかし、大師の修行時代をしのばせる迫力、風格をそなえた古刹である。

太龍寺の見どころ

舎心嶽・ロープウェイ・丁石(南北朝時代のもの。18基残っているうち、11基が徳島県文化財指定。)

太龍寺の年中行事

◇本尊初会式・・・1月12日

◇弘法大師正御影供・・・旧暦3月21日

第21番札所 舎心山 常住院 太龍寺 (しゃしんざん じょうしゅういん たいりゅうじ)

宗派:高野山真言宗
本尊:虚空蔵菩薩
開基:弘法大師
創建:延暦12年(793)
真言:のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか

 

アクセス情報

所在地:〒771-5173 徳島県阿南市加茂町龍山2
電話:0884-62-2021
駐車場:
太龍寺ロープウェイ駐車場 普通/150台・マイクロバス、大型/各10台 各終日・無料
宿坊:なし
公式HP:なし

JR桑野駅前から国道195号線を西へ。右手に喫茶店(カントリーロード)を見て、次の信号を右折すれば太龍寺ロープウェイ乗り場に着きます。
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