剣五山 千手院 弥谷寺

第七十一番

【御詠歌】
あくにんとゆきつれなんも弥谷寺
ただかりそめも良きともぞよき

本堂

仁王門から石段を400段(シャトルバス到着ところ)上ったところにあります。石段の脇には岩山や摩崖仏が点在しており、岩壁に埋め込まれたように建てられた堂内部は荘厳な雰囲気をしています。本堂へは、さらに140段上ると岩山に囲まれるように佇んでいます。
現本堂建立前は、本堂裏の岩穴に千手観音が安置され、不動明王・毘沙門の扉(現在、扉は獅子之岩屋で安置される)をはめ、岩山全体を御本尊として信仰されました。また、本堂からは讃岐平野を一望することができます。※画像1は本堂

獅子の岩屋

大師堂の奥にあり、獅子が口を開いたかのような岩窟で、弘法大師が学問に励み、帰唐のち寺宝の五鈷鈴を納めれられました。大師像のほか、父君・母君・摩崖仏などが安置されています。※画像2は大師堂前

弥谷寺の歴史・由来

創建について

今からおよそ1300年前。人皇第45代聖武天皇の勅願により、行基菩薩が堂宇を建立し、疾病平癒の為、光明皇后により、『大方広仏華厳経』がお祀りされ、寺院を創建したといわれています。また、華厳経以外にも、寺宝の経典の中には天平年間724年頃につくられた経典が残っており、少なくとも724年以前には寺院が建立されていた事が伺へ、大師生誕(774年)の50~100年程前に創建された事が分かっています。

霊山信仰

弥谷寺のある弥谷山は、古来より霊山(仏山)として信仰されたといわれ、日本三大霊場の一つに数えられたとされます。古来より、人々は山々に仏や神が宿ると信じ、その山を霊山(霊峰)と呼び信仰の対象としたとされ、この信仰は、お遍路の元となった、辺(遍)路信仰(へじしんこう)の1つともいわれています。弥谷山の霊山信仰では、『本堂下にある、水場横の洞窟が神仏のせかいへの入口だといわれ、特別強く信仰された。』とされ、霊山信仰を持った修験者により刻まれた摩崖仏が今も無数に点在しています。また、こういった信仰は現在も残され、水場の洞窟に水経木と呼ばれる真言を書いた木札をお供えし、山頂から流れ落ちてくる霊水で、経木を洗い清めるお水まつりが参拝されています。

獅子之岩屋

獅子之岩屋は、『弘法大師が9~12歳の頃、この岩屋にて修学(学問)に励まれた』といわれています。

また、寺院創建の頃より、この岩屋の右手奥にある洞窟は経蔵として使われていたとされ、大師はこの経蔵から経典をとりだし、岩屋の窓(明星之窓)からの明かりで、修学に昼夜問わず励まれたといわれています。

岩屋の形が『獅子が咆哮をあげた形に見える事から獅子之岩屋』と呼ばれ、「獅子の咆哮は仏の説法と同じ」という仏教の信仰から、この岩屋の前で信心をおこし参拝する事で、『その身につくあらゆる厄災を獅子が食べ尽くし、その身を護る』といわれ、信仰されています。

洞地蔵尊(ほらぢぞうそん)

首から上の病に御利益があるといわれるお地蔵様です。獅子之岩屋に向かう途中の大師堂内より参拝でき、座って岩壁の10㍍上方を見上げないと姿を見る事ができないお地蔵様です。

弥谷寺の見どころ

大師堂本堂・獅子の岩屋・弥陀三尊磨崖仏(大師堂から本堂へ向かう途中の岩壁にあり、大師が刻んだとされています。「磨崖仏(まがいぶつ)」と呼ばれ、真言を唱えると極楽往生ができるともいわれます。)

弥谷寺の年中行事

修生会
日時:1月1日

息災護摩供養結願/節分会
日時:2月3日

永代経土砂加持法会/春分会(春のお水祀り)
日時:3月20・21日

息災護摩供養
日時:5月20日

本尊会(夏のお水祀り)
日時:7月17日

秋分彼岸法会
冬至(息災護摩供開白)
日時:12月22日

第71番札所 剣五山 千手院 弥谷寺 (けんござん せいじゅいん いやだにじ)

宗派:真言宗善通寺派
本尊:千手観世音菩薩
開基:行基菩薩
創建:天平年間(729〜749)
真言:おん ばざら たらま きりく

アクセス情報

所在地:〒767-0031 香川県三豊市三野町大見70
電話:0875-72-3446
駐車場:あり
宿坊:なし
公式HP:https://iyadanizi.xsrv.jp/

さぬき豊中インターチェンジから高松市内向きに国道11号線・県道48号線へ。ふれあいパークみのの看板に沿って走り、右手少し上がった所に駐車場があります。
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