金華山 高照院 天皇寺

第七十九番

【御詠歌】
十楽のうき世の中をたづぬべし
天皇さえもさすらいぞする

三輪鳥居

天皇寺の歴史・由来

天平年間に四国巡錫の為に当地を訪れた行基は、鉱石が多く産出されるこの山が、カナヤマビメとカナヤマヒコの御座す山であるとし、金山と名付ける。そしてこの金山中腹に薬師如来を御本尊とした金山摩尼珠院を建立し、この地が神仏習合の地であることを現した。

後の弘仁年間に空海が訪れ、朽ち果てた金山摩尼珠院を現在の79番札所の場に移動させ、金華山妙成就寺摩尼珠院として中興する。空海を中興の思いへと向かわせたのは、御神体金山を鎮護する金山権現との出会い、そして金山中腹より湧き出る御神水との感応にあった。ありとあらゆるすべての蘇生が可能であると確信を得た空海は、この耶蘇の地にて十一面観音菩薩・阿弥陀如来・愛染明王を刻み堂宇に安置する。

後の保元の乱により讃岐へと配流された崇徳天皇と空海御手彫阿弥陀如来の出会いは、空海中興金華山妙成就寺摩尼珠院を崇徳天皇永代別等職へと至らせることとなる。

崇徳天皇御崩御の後、寺院境内に崇徳天皇社が造営され、後嵯峨天皇による永代別等職の詔を賜り、崇徳天皇供養の寺、崇徳天皇寺と呼ばれるようになった。

明治時代の廃仏毀釈による廃寺という現象は、筆頭末寺であった奇香山仏乗寺高照院院主らの尽力による、今日の金華山天皇寺高照院を生み出すこととなった。

天皇寺の見どころ

三輪鳥居

天皇寺境内にそびえ立つ朱色の鳥居は、奈良県大神神社と同系の三輪鳥居であり、両部神道を源とする三輪神道で境内が荘厳されていることを表した鳥居である。

鳥居向かって左側には源頼朝寄進の下乗石、天皇寺境内正面には崇徳天皇社(現・白峰宮)が建立されている。

本堂

当山御本尊十一面観音菩薩頭上の阿弥陀如来印契より、本堂正面(金剛界説法)と本堂背面(胎蔵界説法)の両面を参拝することを習いとしている。

大師堂

金華山妙成就寺摩尼珠院中興に尽力した、奇香山仏乗寺高照院御本尊薬師如来の梵字が堂宇正面に懸けられている。

第79番札所 金華山 高照院 天皇寺 (きんかざん こうしょういん てんのうじ)

宗派:真言宗御室派
本尊:十一面観世音菩薩
開基:行基菩薩
中興:弘法大師
創建:天平年間(729〜749)
真言:おんまか きゃろにきゃ そわか

アクセス情報

所在地:〒762-0021 香川県坂出市西庄町天皇1713-2
電話:0877-46-3508
駐車場:あり ※境内内は普通車のみ。マイクロバス、大型バスは県道33号線を利用。
宿坊:なし
公式HP:なし

坂出北インターチェンジから県道33号線を東へ向います。JR八十場駅を過ぎたところで、標識のある西庄町交差点を右折し参道へ。
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