綾松山 洞林院 白峯寺

第八十一番

ー御詠歌ー
霜寒く露白妙の寺のうち
 御名を称ふる法の声々

勅額門と頓証寺殿

高松藩主松平頼重公が造営した勅額門と頓証寺殿は装飾、構造共に非常に手が込んでおり、和様を基調とした端正な形式と意匠でまとめられ、傑出した特色を持つ極めて貴重な建物であり、天皇、神、仏の三者を一堂で祀る形式は全国的にも他に類を見ないものである。※画像1

干支守り本尊

境内のお堂ごとに干支(えと)の守り本尊がそれぞれに祀られており、本堂、大師堂をお参りした後に自身の干支の守り本尊が祀られているお堂をお参りする参拝者が数多い。※画像2

白峯寺の歴史・由来

白峯寺は香川県中程にある霊峰の五色台には青峯、黄峯、赤峯、白峯、黒峯の五峯の山があり、その最も西よりの白峯山にあります。参道からは瀬戸内海の雄大な景色が望める静かな古刹で、弘法大師と大師の妹の子と言われる智証大師が創建されました。弘仁6年、弘法大師は白峯山の山頂に、如意宝珠を埋め井戸を掘り、衆生済度を祈願しました。後に智証大師は、瑞光に導かれて白峯山に登頂し、地主神である白髪の老翁のご神託を受け、瀬戸内海に現れた光明に耀き芳香薫ずる霊木で千手観音像を彫造し、これを本尊として佛堂を創建したと伝えられます。

白峯という、まろやかな響きを持つこのお寺には、有名な物語が二つあります。

保元の乱で破れ讃岐へ流された崇徳上皇は、都へ帰りたいという思いが叶わぬまま寂しくこの地で亡くなられ、御遺詔によって当山稚児嶽上に荼毘し、御陵が営まれました。しかし都では異変が相次いだため、代々の天皇、公卿、武将も恐れ崇め奉り、御府荘園を寄せて菩提を弔い、或は法楽、詩歌、種々の霊器宝物を奉納して慰霊の誠を尽し、特に第100代の後小松帝は上皇の霊を祀る法華堂に「頓証寺」の勅額を奉納し尊崇の意を表しました。また仁安元年、上皇と親交のあった西行法師が慰霊の為に御廟に参詣した際に上皇の霊と歌を詠み交わした話は上田秋成作『雨月物語』の伝説でも有名です。また、境内には上皇の悲話を伝える玉章木(たまずさのき)もあります。

また白峯山には日本八天狗の一狗である心優しい相模坊という天狗が住んでいると伝えられています。突然の来客があり和尚の命により、小僧さんが豆腐を買いに出かけたところ、突然、何者かに背中を押され、空を飛ぶような感覚になりました。そして次の瞬間、田舎では見ることない上等の絹豆腐を受け取り元の場所に立っていました。これは、突然の買い物に走る小僧さんを気の毒に思い相模坊天狗が助けてあげたと今なお語り継がれています。

住時は塔頭21ヶ坊を数え隆盛を極めていましたが、度々の雷火、兵火の災いに遇い、現存するものは藩侯生駒家、松平家の再建によるものです。

白峯寺の見どころ

建造物では十三重石塔2基、山門(七棟門)、御成門、勅使門、客殿、勅額門、頓証寺殿、薬師堂、行者堂、阿弥陀堂、本堂、大師堂、美術品では「頓証寺」勅額が国の重要文化財で、その他多数の指定文化財を有しています。

境内には四国で唯一の天皇の墓所である白峯陵が隣接し、すべての干支の守り本尊が各お堂に祀られ、日本八天狗の一狗である白峯大権現(相模坊)が祀られています。

香川県の保存木に指定されている樅(モミ)の巨木をはじめ、年中を通して花々が楽しめ、特に春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉が有名で多数の参拝者が県内外から訪れます。

参道には県内最大級の落差を誇り、幻の滝ともいわれる稚児の滝や、瀬戸内海を一望できる白峰展望台があります。

また、古来より本尊千手観世音菩薩は身代わり観音として、鎮守白峯大権現(相模坊)は開運招福、商売繁盛、勝負事の神様として、崇徳天皇は悪縁切り、芸事、学問の神様として信仰されています。

白峯寺の年中行事

元旦修正会(新年祈祷)
日時:1月1日〜3日
場所:護摩堂、頓証寺殿

正月大護摩法要(開運火渡り修行)
日時:1月最終日曜日 正午頃
場所:頓証寺殿前

星祭
日時:節分2月3日 15時
場所:護摩堂

永代土砂加持彼岸法要
日時:4月最終日曜日 13時
場所:護摩堂

千日会(本尊千手観音縁日)
日時:7月10日 10時 ※年に一度の本尊御開帳
場所:本堂

崇徳天皇御正宸祭
日時:9月21日 9時
場所:白峯陵

大般若経お加持法要
日時:11月第1日曜日 13時
場所:頓証寺殿

星祭
日時:冬至12月22日 15時 ※但し閏年は12月21日
場所:護摩堂

除夜の鐘
日時:大晦日 23時45分頃
場所:鐘楼堂 ※干支(えと)の土鈴を先着順にお配りします。

月例護摩祈願・供養(不動明王縁日)
日時:毎月28日 10時 ※1月、4月は法要と重なる為、除く
場所:護摩堂

第81番札所 綾松山 洞林院 白峯寺 (りょうしょうざん どうりんいん しろみねじ)

宗派:真言宗御室派
本尊:千手観世音菩薩
開基:弘法大師、智証大師
創建:弘仁6年(815)
真言:おん ばざら たらま きりく

アクセス情報

所在地:〒762-0016 香川県坂出市青海町2635
電話:0877-47-0305
駐車場:あり(無料・約200台)
宿坊:あり(春期秋期のみ・団体のみ・不定休・要予約)
公式HP:http://www.shiromineji.com/

⇒ 現在地からのルート案内はこちら