無尽山 荘厳院 地蔵寺

【御詠歌】
六道の能化の地蔵大菩薩
導き給えこの世後の世

五百羅漢

喜怒哀楽の表情をした等身大の羅漢像が並ぶ。
本堂から徒歩5分、地蔵寺駐車場より車で2分。専用駐車場あり。(拝観料200円)※画像1

水琴窟

山門から入って正面方丈入り口の左側。
澄んだ音色が響く。※画像2

地蔵寺の歴史・由来

嵯峨天皇(在位809〜23)の勅願により、弘仁12年弘法大師が開創された。大師は、自ら約5・5センチの勝軍地蔵菩薩を彫られ、本尊に安置したと伝えられる。その後、淳和天皇(在位823〜33)、仁明天皇(在位833〜50)の3代にわたり天皇家が篤く帰き依えされた。さらに紀州・熊野権現の導師を務めていた浄函上人が霊木に延命地蔵菩薩像を刻み、その胎内に大師作の勝軍地蔵菩薩を納められたとも伝えられている。この勝軍地蔵菩薩の信仰からか、源頼朝、義経をはじめ、蜂須賀家などの武将たちが多くの寄進をしている。これらの寄進により寺領は拡大し、阿波、讃岐、伊予の3ヶ国におよそ300を数える末寺ができ、塔頭も26寺にのぼったと伝えられる。

しかし、天正年間(1573〜92)の長宗我部元親による兵火で、これらの堂塔はことごとく灰燼に帰した。その後、歴代の住職や僧侶、信者たちの尽力により堂宇が整備拡充され、いまでも寺領は40,000平方メートル(12,000坪)にもおよぶ古刹である。本堂左の参道をとおり、石段をのぼったところが奥の院で、ここが羅漢堂である。安永4年(1775)の創建で、五百羅漢堂とされていた。だが、大正4年参拝者の失火で罹災、いまは200ほどの等身大羅漢像がさまざまな喜怒哀楽の表情で並んでいる。境内の大銀杏。樹齢は800年を超え、母なる大木につつまれ歴史が刻まれている。

地蔵寺の見どころ

勝軍地蔵像・淡島堂・水琴窟

地蔵寺の年中行事

大護摩供養
日時:3月第1日曜日

第5番札所 無尽山 荘厳院 地蔵寺
(むじんざん しょうごんいん じそうじ)

宗派
真言宗御室派
本尊
延命地蔵 胎内仏・勝軍地蔵菩薩(伝弘法大師作)
開基
弘法大師
創建
弘仁12年(821)
真言
おん かかかび さんまえい そわか

アクセス情報

所在地
〒779-0114 徳島県板野郡板野町羅漢字林東5
電話
088-672-4111
駐車場
普通50台・マイクロバス20台・大型10台・無料
宿坊
なし
公式HP
なし

藍住インターチェンジから、県道1号線を板野方面へ。次に県道12号線を板野・上板町方面へ。県道34号線と交差する道を右折。
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